七五三で撮影した家族写真が思い出の写真に

私は結婚歴もなく子供もいません。
ですので私にとっての家族写真は両親や祖父母と一緒に撮影したもの。
祖父母は長生きしてくれたので、祖父母を写した写真は結構あります。
しかし問題なのが母親。
実は私が4歳の頃に母親は亡くなりました。
当時の私は母の死を理解出来ず、葬式も良くわかっていなかったんですよね。
それにすぐに母の顔は忘れてしまったので、どんな顔をしていのか?すら覚えていませんでした。
この頃の私は相当おバカだったんです。

こうして私は母の顔も知らずに育っていったんですが、ある写真で母の顔を見る事が出来ました。
それは七五三です。
私には四歳離れた兄がおり、兄は七歳に、私は三歳にと二人とも七五三していました。
私自身はこの時の事を覚えていないんですけど、写真というものはありがたいものです。
その時の写真が沢山撮られており、亡き母親の姿も七五三で撮影した家族写真には写っていました。

この家族写真のおかげで自分の母はこういう顔をしていたんだ~と知る事に。
それ以来、母の夢を見ても母の顔が出てくるようになりました。
それまでは母の夢を見ても、顔が黒くなっていてよくわからなかったんです。

七五三での家族写真は母の顔を知る唯一の手段となりましたし、今でも大事に保管してあります。